お久しぶりです
毎日更新されてるブロガー様を尊敬してやまない
前向きツヨシです。
いつも長ったらしい1人語りを読んでくれて
ほんまありがとうございます。

前記事の続き
PTAの巡回が無くなったと思ったら
次は制服着用の警察官が巡回し始め
一気に先生始め大人を信じなれなくなった…






その日もいつも通りの通学途中
仲良かった友達の家に寄り
缶コーヒーとタバコで朝が始まる

その家は皆の溜まり場となっていて
両親はスナック経営、2人の姉も夜の仕事
いつも酒とタバコの匂いが充満していた

学校が始まる時間より少し遅い朝9:00頃から
皆ぼちぼち行こうぜ~と動き出す

その家から学校までは
いきがって歩きタバコしながら
10分ほどで到着する

もちろん学校に着いても授業には出ない

仲良かったやんちゃな奴らは
当時30人くらいいたが
大体3~5人くらいの集まりで
それぞれ色んなとこに散らばって
授業をサボっていた

「3年2組の○○君、職員室まで来て下さい」

その日は朝から何故かツヨシの仲間達が
校内放送で次々に呼び出しをされていた

それ自体は日常茶飯事だったので
皆笑いながら(アイツなんかやらかした?笑)
と、おどけながら
タバコやシ○ナーにふけっていた

昼前頃、ツヨシの名前も呼ばれた

皆にゲラゲラ笑われながら
少しシ○ナー臭い口で
職員室に向かった

ガラガラ…
ちーす。何?呼び出し

先生達を舐めきっていたので
タバコもポケットにあるし
シ○ナーの匂いも隠さない

「おーツヨシ、ちょっと隣りの湯沸かし室入ってくれるかー」

「うぃーす。」(ダル。なんやねん)

すたすたすた


カラカラカラ……




!?!?(何?この人ら)







「おぉ、クソガキぃ。ちょー来いや」
「こっち座れクソガキぃ」


「は?オッサン誰?」
(何こいつらくっそイカついやん)



「座れ言うとるやろ!!」
ボフッ!!!

綺麗にリーゼントしてる髪の毛
鷲掴みにされて
みぞおちにボディブローをくらう


そのままぶっ倒れされて
柔道の寝技みたいなん決められそうになったので
そいつの顔面にツバかけたら
さらに五発くらいボディブローくらった

で、スリーパーホールドっぽいの
完全に決められて
ツヨシは失神した(おちた)

数秒で意識は戻り
観念したツヨシは正座で説教された

「お前ら調子乗って大人舐めとったあかんど」
「豚箱ぶち込んだろか」

はっきりしない意識の中、色々罵られた


そのオッサンらはジャケットを着た
三人の刑事だった

ツヨシはその説教に相槌はうっていたが
話は耳に届かない

頭の中は

【先生に売られた(裏切られた)】

この言葉でいっぱいだった。




そして30分ほどして解放された。

先生のそばを通ったが
こちらには見向きもしなかった。

まぁ、裏切られたとか
売られたとか言っても
もとから信頼も関係もないから
期待もしてなかったけど

でも本当は、本音は

助けて欲しかったのかもしれない。



仲間たちも皆口には出さないけど
そう思っていたのかもしれない



そのまま学校にいるのもバカらしくなったので
街のショッピングモールにあるゲームセンターに行った
コインゲームやインベーダーゲームをして
面白くもないけど時間を潰した

とっぷりと日もくれた頃
ツレの家に行き、ゲームや麻雀して遊んだ
一晩中時間を潰して
腹も減ったので翌朝自宅へ戻った

帰るなり母親に問い詰められた

「警察に向かってイスや机や投げたんやろ」

「投げたよ」

オカンはそれを聞いて、泣いてしまった。

ツヨシは何もかける言葉がなく
ただ立っていた
(腹減ったなぁ)と思っただけだった。

今度は父親が犬の散歩から戻って来て
母親から事実を告げられると
ツヨシに殴りかかって来た
ごっついガラス製の灰皿で頭を殴られ
血がボトボト垂れた

オカンは泣きながら親父を制止していた

(茶番かよ。どーでもえーわー)
ツヨシは何の感情も無かった

腹減って家帰って来たのに
頭割られてオカン泣いて
なんやねんこれしょーもな

血を流したまま、また家を出た

もういいかな



海に向かった

ツヨシの実家から海まで
自転車で五分もあれば行ける

15歳のツヨシは
ここまでの人生に何の未練もなかった

未来が見えなかったのかもしれない




テトラポットに寝っ転がって
一日中海を見ていた

夕方くらいまで寝たり起きたり
ずっとそうしていた

たまたまツレが数人で
やって来て「おーツヨシ!」
「え!血!」

どーなっても良いと思ってたツヨシは
頭から血を流してる事すら忘れていた

とりあえずそいつの家に行き
風呂を借りた

そこのおばちゃんが
病院連れてってくれて、何針か縫った

優しいおばちゃんで
晩御飯も作ってくれてご馳走になった
温かい家庭にまぜてもらって食べてたら
何故かわからないが泣いてしまった

恥ずかしかったので、バレないようにした

で、ご飯も食べ終わり
そのツレと少しゲームをして
そいつからカセットデッキ
長渕剛のカセットテープを借りて
おばちゃんにお礼を言って家を出た


帰る場所なんか無かったので

また海に向かった


その日は月明かりの海でテトラポットに寝そべり
長渕剛の海をずっと、何回もリピートして
聴いていた

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凄く優しかった


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この日を境に何をしていても
常に虚無感がつきまとうようになった







いつも長い長い自分語りを読んで頂き
ありがとうございます
今43歳となった前向きツヨシですが、思い返せば
よくここまで来たなぁと感慨深く思います。

次記事くらいからはポンポンっと進んでいくと思いますが、この辺までがツヨシの人格形成に凄く重要な時期だったと思います。

ありがとうございました。

前向きツヨシ。